【建築の不思議①】
こんにちわ。はーとクローバーハウスの星野です。
今日は建築用語の不思議について書いてみます。
建築には同じ材料、同じ大きさの物を使っても使う場所が違うと呼び方が変わるということがあります。
今日は屋根について
屋根の骨組には、束(つか)、母屋(もや)、棟木(むなぎ、むねぎ)と言うものがあります。
束は2階の梁の上に立ち、母屋を支えます。
母屋は屋根の下地になる垂木(たるき)と言うものを支えます。
ここで不思議なことが・・・
一番上の母屋のみ【棟木】と呼び、棟木を支える束を棟束(むなづか、むねつか、などと読みます)と呼びます。
同じ向きに入って同じ材料なのに呼び方が違う。不思議ですね。でも実際、現場でもこのように呼びます。
束と母屋、棟束と棟木は【かすがい】というコの字形の両方の先端が尖った釘で固定します。
子はかすがい!の かすがいは建築用語から来ています。
上棟式(じょうとうしき)と言う言葉を聞いたことがありますか?
建物の一番上の棟木まで無事に組み上がったことに感謝し、無事に引き渡しまで工事が完成することの祈願の儀式として行われていました。
今は略式になったり、行わなくなったりしておりますが、だからと言って無事に完成しない訳ではないのでご安心ください。
棟梁で棟の字が使われているのは現場で一番上に立つ人なので棟が使われたそうです。
次回は梁(はり)についてです。
ちなみにこの屋根の形状は切妻屋根(きりづまやね)と読みます。
※最近は小屋ぬきはあまり見なくなりました。
後日、屋根の形についても書いてみたいと思います。